氷川の杜まちづくり協議会の発足

 緑豊かな氷川参道の環境と景観はさいたま市のシンボルであり、歴史的な意味も含めて将来に引き継いでいくべき
貴重な財産です。しかし現在、氷川参道の環境を脅かす様々な問題があります。
 これらを解決しながらその環境を保全していくためには、神社や行政のみでなく、
多くの人々が問題点・課題を共有した市民参加によるまちづくりを推進していくことが必要です。

 そのため、地域の自治会や住民を中心に参道に関心を持つ一般市民が参加し、平成79月に
「氷川の杜まちづくり協議会」(当初は、氷川の杜うるおいのあるまちづくり推進協議会)が発足しました。



氷川の杜まちづくり協議会の活動

都心地区に残された貴重な緑であるとともに、 さいたま市のシンボルでもある氷川参道を、
市民全体の財産として次代に引き継いでいくまちづくりを進めています。

 



氷川の杜まちづくり協議会より

 南北2kmにわたる武蔵一ノ宮氷川神社の参道は、昭和初期まではスギや松を主とする並木道でした。
 しかし、戦後になり参道の交通量が増えた結果、樹木に害を及ぼすレベルの振動や排気ガス等の増加により
衰退してしまいました。代わりに植栽されたのが被害に強いケヤキでした。
 強い植物とはいえ人間の「生産活動や消費活動」の結果を刻々と伝えるのが樹木です。
 今後は発展を優先する策ではなく、人と植物が共存し合う参道をゆっくりと作り上げることこそ
「慣れ親しんだ郷土の参道」として多くの人々に愛される存在となるのではないでしょうか。

 近年、ドイツの民間団体の調査では温暖化効果ガス世界主要排出国約60カ国における
気候変動対策やその進展の度合いを評価したランキングでは、
日本は対策が非常に遅れている位置に記載されています。(Results 2020より)
   

 「氷川の杜まちづくり協議会」は大宮の歴史と伝統を実感させる参道のまちづくりのために、数年前より

〇並木の足元への低木植栽  〇大樹周辺の土壌環境の改善  〇害あるキノコの撤去

〇腐朽による倒木や落枝の恐れのある樹木の診断  等々の活動を行っています。

「森の空気がきれい」なのは、木が自分自身を守ろうとする自然の浄化メカニズムが働いているからだと言われます。
樹木が豊かに配された都市は、そこで暮らす人々の上質な感性、知性を感じさせます。
  協議会ではさいたま市と共に、過去の様々な状況を鑑みながら参道の歩行者専用を目指してきました.

  その活動が実り、令和2年から歩行者空間へのスタートが切られました。この小さな一歩をきっかけに、
参道から緑豊かなまちづくりが広がることを願ってやみません。

令和2年初秋

「氷川参道のまちづくりパンフレット」より 
令和33月改訂



氷川神社より

氷川参道は、都市部の神社としては日本一の長さがあります。
この参道は先人達が残してくれた環境遺産として、かけがえのない緑地空間といえます。

近年この参道は沿道の住民の方や多くの皆様のご協力により着実に整備が進んでおります。
特に氷川の杜まちづくり協議会と、さいたま市のご尽力により、
神社の念願であった「並木敷の低木植栽」、そして「参道の歩行者専用化」が
実現された事は大変有難く心より感謝を申し上げます。


今、この二つの事業が完遂するまでの経緯を振り返りますと誠に感慨深いものがあります。

一方、環境の変化により腐朽による倒木や落枝の恐れがある樹木はあとを絶たず、
今後も相当数の樹木を伐採しなくてはならないのが現状です。

また、参道の景観にそぐわない看板を置かれている店舗も多く見受けられます。

これからも、協議会とさいたま市との連携を図りながら景観形成と環境保全に取り組み、
後世に誇れる価値ある参道を市民の皆様と共に築いて参りたいと思っております。

今後ともご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。



令和2年初冬

「氷川参道のまちづくりパンフレット」より 
令和33月改訂  



活動に参加してくださる方を募っています。
 [氷川の杜まちづくり協議会]の活動に参加ご希望の方は氷川参道対策室迄、お気軽に ご連絡ください。


 氷川参道対策室 

PHONE  048-646-3122(直通) F A X  048-646-3123
e-mail  hikawasando-taisaku@city.saitama.lg.jp
330-8501  さいたま市大宮区吉敷町1−124−1