テレビのCMタイムになると、他の用を済ませる事が多い。
が、思わず画面に見入ってしまうことがある。
バックミュージックに惹かれて・・である。

これは短いCMなのか・・と思うほど、ボ−っと見入ってしまう。
原因はバックに流れる名曲にある。

「ボラ−レ」。「翼の折れたエンジェル」。
フレディ・マ−キュリ−の「ボ−ン・トゥ・ラヴ・ユ−」。
それらをバックにしたビールのCMに見とれる。聞きほれる。
20秒がが1秒にかんじられる。

ビールの宣伝はすべて上手!などと勝手に評価し、ビールのCMというと期待し見ていた。
が・・・そうでもないのもある。
私の勝手なセンスでいわせてもらうと、
シャンパンのCMにでも使った方がお似合いのような、爽やかな曲を使っているのもあった。

ビールは、ゴクゴク豪快に愉快に飲んでいるほうが、見ていても気分が良い。
曲もビールの飲み方に合わせたほうが効果があると思う。
喉奥が見えるほどに頑張って歌っている曲、がお似合いだ。

日本酒の宣伝に「ボラ−レ」や「ボ−ン・トゥ・ラヴ・ユ−」のように、喉奥が見えるような曲ではどうだろう。
杯を投げ捨て、徳利から直に飲む自棄酒をどうぞ、という感じになってしまう。
日本酒には日本酒を飲む速度の曲のほうが収まる。


そういえばずっと以前、アメリカの女優がシャンパングラスを手に、
自棄酒を飲むシーンがあった。
私の知る4シーンは、みんな高級なロングドレス姿の奥さんか愛人。
そして、愛を失うという役柄だった。


バックミュージックは大切だ。
お酒を美味しそうに飲む役者よりも選曲を大切に。