山田とも子のつぶやき



数年ぶりにに夏の鎌倉の海を訪れた。
潮の匂いと波とともにに崩れていく足裏の砂。

海はいつも同じ。
どこまで記憶をたどろうがかわらない。




昭和20年から30年、夏のレジャーといえば海水浴であった。

当時の大宮市は「大宮市民の家」という市民が無料で使える
海の家を江ノ島に用意していた。
その為、ひと夏に数回は江の島へ海水浴に行った。

同じころ。
茅ヶ崎に姉が住んでいたので夏になると訪れていた。
当時の辻堂の駅は単線でまちをみおろすことができた。

住まいから海までは歩いて10分ほどだったので、
で水着のまま家を出たものだった・・・

買い物を頼まれ行く道すがら
茅ヶ崎に住む著名人の家の前を通るのだが、私にはとても刺激的であった。
そうして、
夏休みが終わった時の私は、
日に焼け真っ黒な顔で二学期を迎えるのであった。

湘南の海。

限りなく押し寄せてくる波のように、
思い出が多いのである・・・。



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