山田とも子のつぶやき=さいたま模様

You Don't Know 悲しき片思い》
昭和30年代後半を思い出させてくれ一曲である。


悲しき片思いは私の』知る限り、3人の歌手、
ご本家のヘレン・シャピロ・
広田三枝子・竹内マリアさんたちが歌っている。

ハスキーボイスのヘレン・シャピロどこか投げやりで、荒削りな歌い方だが、
迫力がある。悲しさが感じられる。
「片思い」という悲しみの歌を通し、時代をも表現している。

勿論、広田三枝子もご本家ヘレン・シャピロに匹敵する
魅力と哀愁そして、明日への挑戦が感じられる。

乙女独特の「メソメソ」した失恋の歌い方をされると
同情されたいのだろうか?と思ってしまい、私は疲れる。
悲しいい。悲しい。としつこく歌われると、
うるさい!あっさりと諦めなさいよ!と叫びたくなる・

友人の愚痴話もさらり、と言われると、
胸に響き痛い。
だが、メソメソねちねち話されると、
それだから嫌がられるのでは!
あなたが悪いのでは!と言いたくなる。

これは、あくまでも聞き手それぞれの感受性でがあるので
何とも言えない。


少し異なるが、デビュー当時の藤圭子にも迫力があった。
無表情で淡々と歌うその声に、悲しみがあふれ出ていた。

聴き手が引き込まれるということは・・・
変に計算し表現されるより、
少々引き気味な方が聴く方には想いがひろがる。
想像力が拡大される。



以前、韓国の歴史ドラマに凝り、
「ツタヤ」でレンタルビデを借りてていると書いたことがある。
それぞれの俳優が、骨格にあった声なので感心していた。

先日、テレビで「朱蒙」を放映していた。
だが、なんだか・・・変である。
何かというと、全く迫力が無い。

その訳は吹き替えの声が「きれい」過ぎるのである。
勇壮なソン・イルグクのくぐもったような声が、「きんきん」と美声なのだ。
悪漢も美声で、はきはき・・・要領よく善人のようにしゃべっている。

皆、お利口声なのである。

結果、だれがだれだか解らない状態、ごちゃ混ぜ状態。
なのでしまりが無い。迫力がないので電源を切った。



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