晩夏光 バットの函(はこ)に 詩を誌(しる)す 中村草田男
晩夏。
夏の果。
高校野球の熱戦が終わり、
海には高波が押し寄せる。
山々は濃くたくましい緑を従え聳え立つ。
夕焼けも華麗である。
晩夏は少なくなった人影を見計らうように
季節の盛り、力強い景色を展開させる。
同じ季節の言葉でありながら
晩春や晩秋とは異なり男性的な響きがある。
衰えの光景がない晩夏には一抹の寂しさがある。
輝き過ぎたの夏の果て、だからなのか。
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埼玉県下随一の繁華街、大宮南銀座。かつて見晴らし通りと呼ばれていた昭和26年頃からの光景・・・ |