山田とも子=つぶやき





念願の古本屋を開業した 、というラジオへの投稿を聞いたとき
「古本屋・・私も開業したい・・」と思った。
だが、新刊書と異なり、古本となると難しい。
日本は勿論、世界に至る歴史、及び広い知識と教養が必要となる。
そして・・などと、あれこれ空想しながら、

古本屋の店内や店主が重厚で茶色いイメージなのは・・
などとあれこれ・・

そのとき、私は
フランス映画に登場した小さな書店を思い出した。

主演はフランスの片田舎に住む教師という設定のアラン・ドロン。
数十年前に観た映画の記憶をたどりながらのことなので、
間違えていたらお許しいただきたい。

時折、彼は書店を訪れるのだが、求める書籍がない場合が多い。
そこで「注文」という形をとる。
「一か月ほどかかります」という店主に彼は無言で頷く。

希望の書籍を手にするまで一か月。
店主からそう告げられた彼の表情には、
「待ちわびる」というより、「待ち望むときめき」があった。


最近、欲しいものは即、手に出来る時代になった。
お断りしておくが「見合った金額」が用意できれば、
のことであるので「屁理屈」は抜きに解釈していただきたい。

わたしが言いたいのは、
便利な世の中になったその分「待ち望む」というときめきの状態が
失われつつあるのではないか、ということである。
「手にした喜びが半減」したのではないだろうか?
ということである。


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「待ち望む喜び」ということに限定すると、
我が家の愛犬シーザー(清虎号)は、
求める人が帰り来る夕方になると、
彼が現れるであろう方向を向き、全神経を注ぎ、ひたすら待っている。

何しろ彼は文明の利器を使いこなせないので
ただひたすら待つしかない。

まさに「待ち望む」状態である。
そのため、望む姿を確認したときの喜びは素晴らしく大きいのだ。
まさに、狂喜乱舞状態である。

その純真な姿に、私は癒されると同時に、
大切にしなければならないことを
思い出すのである。


  「さいたま模様」の編集者山田とも子が
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