8月某日の夜。

たまたま電源を入れたNHKテレビで、デビュー40周年を迎えた
サザンオールスターズのライブが放映されていた。

大勢のファンが桑田佳祐さんの身振りに合わせていた。
その光景は熱演するサザンのメンバーと一体であった。

私は圧倒され見つめていた。

観客は、1956年生まれの桑田清助さんと、ほぼ同年代の方たちのようだった。
皆さんは、まさにこの時が青春の真っただ中という感じで、
音楽に合わせ、握った手のこぶしを力強く天へと向けていた。

40
周年コンサートという事は、振り返ると
ファンの方たちは10代から20代の若さと希望に満ち満ちた年代だったのであろう。
以来サザンオールスターズと共に年を重ねて来たのだろう。

だから、サザンオールスターズは観衆を青春時代に戻す力があるのだ。

そこで考えてみた。
私を、青春時代に戻してくれる音楽は?

何?

と考え、大学⇒高校⇒中学⇒と記憶を遡ってみた。

 毎週日曜日のヒットパレード・・・ラジオからは
アメリカ映画「エデンの東」の主題曲が流れていた。
それは1年ほど第1位であったような気がする。

映画「避暑地の出来事」より”夏の日の恋
“夏の日の恋(パーシー・フェイス)
映画「別働隊」より”モナリザ“
映画「慕情」より”慕情のテーマ

・・・記載していくときりがない。

ともかく、私の青春は映画音楽とともにあった。

という事は映画音楽に静かに耳を傾けることで、
映画の場面、映画館の名前、町の光景、友人がよみがえり・・・

青春時代がよみがえる、という事なのだ。


2018年8月

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  「さいたま模様」の編集者山田とも子が
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