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田とも子　山田とも子　山田とも子Copyright(c)2008 Tomoko's murmur.All Rights Reserved.山田とも子　山田とも子　山田とも子 捜し物をしていたところ、父母そして親戚縁者と共に写る写真が出てきた。 私は高校3年生で振袖、他の人たちは紋付。 とすると、兄の結婚式の席での写真である。 ということは、昭和38年ころに撮った写真であろうか・・ すでにあの世に召されている父母や叔父叔母５人が、 実に楽しげに笑っている。 ○写真：箪笥に入れておくと衣装が増えるから・・・、と言って、 母が私に残してくれた玉虫 それにしても、なぜ皆一斉に笑っているのだろう。 おそらく・・・ シャッターを押す瞬間、誰かが私たちを笑わせたのだろう。 このときの笑いの原因を思い出そうと、私は写真を見つめるのだが ところがなぜだろう。 私の胸に悲しみがこみ上げてくるのである。 夢であれ写真であれ、逝ってしまった人の笑顔・・・。 その笑顔に、私は毎回、感傷的になる。 掲載した写真は町内の写真館に出張していただき 昭和29年に家族全員で撮影した一枚である。 世界大戦後7年であった。 にもかかわらず楽しげである。 父母兄姉、そして私という十人家族だったのだが、 すでに4人があの世に召されてしまった（令和３年）。 私は末っ子なので、順番通りだとすると、恐らく写真に写る 最後の一人となる。 だから私は・・・笑っていられない。 とも子山田とも子