山田とも子=つぶやき
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千年の留守に瀑布を掛けておく  夏石番矢
                 
                     


夏石番矢さんの俳句に出会い衝撃を受けたのはいつだったろうか?
すでに数十年は経っていると思う。

新聞で紹介されていた「千年の留守に瀑布を掛けておく」の俳句の解説に
私は俳句の奥の深さと、私の能力不足を知り、鑑賞する側へと方向を変えたような記憶がある。

 それまでの私は俳句にのめり込んでいる状態で(才能あるなしはさて置いて)
いくつかの結社に所属し指導を頂いていた。

その俳句を学ぶ句会で、生徒が投げかけた疑問に、師は、

「いまにわかります」

という回答で終止させることがたびたびあった。

 

「いまにわかります」とは?

 

今思うと、当時私は40代で「今にわかる」という言葉を
理解する経験を重ねていなかったのである。

「30・40は悪い盛り」という言葉の通り、
精神的に目上の方の言葉や行動を理解できない悪い年齢だったのである。

 だが、私も「悪い盛り」を卒業し、周囲が少し見えてきた。

そして後悔ばかりである。
なぜ、なぜ、なぜ、あの忠告に耳を傾けなかったのか、と。

 

思うに、人には必ず終わりが来る。終わらない人はいない。
だから、経験豊かな年長者の言葉に耳を傾け、近道を行くという手もあるのだが。
 

夏石番矢誕生195573 日本・兵庫県相生市菅原町職業俳人評論家、
明治大学教授最終学歴東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退
(文学修士)

 


  「さいたま模様」の編集者山田とも子が
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  2010


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